飽食の日本、グルメ番組やSNSでこれでもかというほどの食品やグルメ情報にあふれていますよね。確かに人間の欲求のひとつですから私もグルメ番組は楽しく見ています。視覚的に糖質や脂質の高いものは栄養が高く満たされているように映ります。
しかし先日「日本人は本当は栄養不足」ということが明らかになってきたという記事を読みあらためて食の大切さを感じました。メンタルヘルスの土台にもなる食事、睡眠、適度な運動の中の一つだからです。
たんぱく質の摂取が目標量を届いていないほか、カルシウムやマグネシウム、ビタミンA、B1、Cなどほとんどの栄養素で必要とされる摂取量を下回る日本人が一定数いるとのことです。(卵・乳製品・大豆・海藻・イモ・果物などが不足している品目)
全般的に乳児よりも思春期の子どもで高齢者よりも働き盛りの世代でそれぞれの栄養不足の人の割合が大きいようです。栄養不足が原因で起こる手足のしびれや動悸、疲れやすさなどは気づきにくいですよね。栄養不足による体調不調が続けば、睡眠不足や自律神経も乱れメンタルヘルスにも影響がでます。
《栄養不足によるメンタルへの影響》
・集中力の低下し気力も下がる
・ストレスを感じやすくなる
・疲れやすくなり気分も落ち込みやすくなる
・生活に欠かせない神経伝達物質が不足する
・悲しい気持ちや涙が出やすくなる
・不眠や睡眠不足になるなど
《メンタルに必要な栄養素》
・たんぱく質:脳の活動に必要な神経伝達物質が不足する (卵・納豆・魚・肉など)
・ビタミンB群:脳内での重要な役割を果たしている栄養素 (豚肉・穀類・レバー・ニンニク・魚など)
・ミネラル(鉄):セルトニンやドーパミンを作る上で欠かせない栄養素 (豆類・玄米・全粒粉・鶏肉など)
・脂質(コレステロール):ストレスに抵抗するために分泌される。不足するとストレスを感じやすくなる (チーズ・乳製品・肉など)
エネルギーの過剰摂取を防ぎ自分の体質に合わせながら必要な栄養素を摂取しつつ、だれかと会話を楽しみながら食を楽しむ時間も大切にしたいものです。
ライフスタイルの多様化によって「孤食」という一人で食事をする人も増えていますが、食事の栄養バランスが崩れて健康にも影響があり子供にいたってはコミュニケーション能力が育ちにくい体力低下などが問題もあります。心身の発達や栄養バランスをできるだけ意識しながら健康的な生活を送りたいですね。